神ひろし解説「シャウト/デスボイスについて」

僕自身は稽古はしてますが、ロック発声するナンバーはほぼなく、テイストとして使ってます。
また、あまりニーズがないので、詳細書いてないけど・・・ロックの技法も色々あります。

基本的な声の出し方は同じですが、喉にはよくないです。
ただ、ロックの声の歪ませ方を身につけて、歌に取り入れると、パワフルさが一気に増します。
シャウトの派生として、低音で唸るような声のデスボイスも挙げられます。

シャウトもデスボイスも高い声か低い声かの違いであり、基本的な発声に関しては同じです。

デスボイスに関しては、エフェクターを使ってより声を低くしたり、下水道と呼ばれる「ゴボゴボ」という声に加工する事もあります。

【2種類あるシャウト/デスボイスの出し方】
シャウト/デスボイスには2種類の出し方があります。

(1)false chord scream (フォールス・コード・スクリーム)
(2)fry scream (フライ・スクリーム)

海外ではシャウトというよりスクリームと呼んでいます。

◆(1)false chord scream (フォールス・コード・スクリーム)◆
false chordは主に低音で使われます。
開いた声帯に過度の息を通して仮声帯を振動させることで出します。
ため息のような感じで声帯を開き、お腹を使って強く息を押し出します。
最初は喉仏を下げて、「オ」の形で練習してみると良いです。
声ではないので声帯を閉じる必要はありません。喉はリラックスして、お腹で息を強く押し出します。

日本語ではグロウルとも呼ばれることがあります。
false chord screamは低音でよく聞こえます。

★(2)fry scream (フライ・スクリーム)
fry screamは、声帯を閉じてボーカルフライを混ぜるイメージで歪ませます。
power fry(パワーフライ)と呼ばれることもあります。
fry screamは高音でよく聞こえます。

false chord screamとは違い、fry screamは声帯を閉じて絞り出すようにして歪ませます。
まずボーカルフライ(エッジボイス)を出せるようにしましょう。今度は普通の声とボーカルフライを同時に出すイメージで歪ませる練習をしていきます。

イェーという感じでやると声帯を閉じやすいです。