神ひろし解説「「グルーヴ感」とは何か?


「グルーヴ感」は、簡単に言うと、ノリの事です。
「日本人はノリが悪い」「グルーヴが出せない」と言われるのは、歌ってる時や演奏中に身体が止まっているからです。

で、身体と音はつながっています。「グルーヴ」を理解するには、音楽を身体で聴く意識が大事です。
体内のグルーヴを感じながら演奏すれば、自然と身体がウネってきて、音にもグルーヴが乗ってくるはずです。

が、「グルーヴ感」と「リズム感」は違います。
「リズム感がいい」とは、譜面通りに音が取れていることで、ベルカント習った人なら、基本、誰でも出来ます。

が、「グルーヴ」とは、あえてリズムをほんのちょっとズラすことによって生まれるもので、「ノリ」の正体は「うねり」です。
あるいは「ズレ」とも言います。絶妙な「ズレ」です。

ーうねりを出すためにはー
1うねりを意図的に出す為に必要なことは、リズムキープが必須。
機械のように一定の音量でリズムキープすること。
2それが出来た前提で、意図的に微妙なズレや音の強弱を追求します。

以上は手順のようなもので、自然にグルーブは出るので、歌ってる人や演奏している本人がノリながら気持ちよくできれば大丈夫かと思います。
また、ノリをよくする為にはジャズダンスやヒップホップの基本を知ってるだけでも、あっという間にグループ感を出せます。

ー歌でビート感を出すには?^
歌でビート感を出すには、楽曲の性質によって様々です。

1.パンクロックの場合:
「勢い」が大切です。リズムよりも、マイクに乗る声の質感が重要。

2.ピアノバラードの場合:
実際のリズムよりも少し引っ張るぐらいの状態の方がビートが出ます。

3.ファンクの場合:
オフビートを身体に叩き込んで歌う事が、ファンクでビート感を出すには大切です。
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