僕は新聞・TVで、沢山の記者にインタビューされて来ましたが、「上手なインタビュアー」は、「話しやすい」と感じさせます。
つまり、話を引き出してくれるのです。
その反対にイラツクのはタレント上がりや、タレント仕様のインタビュアーです。
なぜなら、タレント仕様のインタビュアーは、インタビューと言う事を利用して、隙さえあれば、自分を売り込みます。
「それ、私もです！！」「私もあなたと同じです！」とか・・・・
「お前、何しに来たんだよ？！」と言いたくなります。
インタビュー取材は「自分が話す」というよりも、「相手が話す」が基本です。
つまり、インタビュアーは「相手の話を聞くこと」が仕事です。
いいインタビューは、「記事の素材となる情報を相手からたくさん引き出せるかどうか」にかかっています。
では、相手から情報を引き出すにはどうすればいいか。
それはインタビュアーの「話の聞き方」がポイントになります。
ー上手なインタビュアーの３つのポイントとは？ー
（１）相手を尊重する「良い相槌」をうつ
「ええ」「はい」など、短い言葉の相槌だけでも良いですが、上手なインタビュアーは「さすがですね」「すばらしいですね」など相手を尊重する相槌を使います。
が、間違えがちは・・・「なるほど」や「わかります」は多用するインタビュアーです。
ダンスや演技ノウハウを知らないインタビュウアーはこの間違いをやりがちです。
これも実体験ですが・・・
芝居の話で、「なるほど、スタニフラフスキーですね。」「わかります、ブレヒト嫌いな理由。」と言うので・・・
逆質問で「さすが記者さん、記者さんもブレヒト嫌いですが？どの辺が？」
「顔ですかね？」
「顔？」
「神さんは？」
「異化効果です。」
「異化効果？」
・・・知ったかぶりするな！ボケ！と思いましたが・・・・こちらプレヤーなんで、もち、ポーカフェィスでした。
心の中では「おまえに何ががわかるんだよ？！」と思ってましたが・・・。
（2）「ミラーリング」を利用する。
ミラーリング効果」とは、自分と同じ動作・言動をする人に親近感をもつという効果です。
相手から情報を引き出すには、相手の心を開いてもらう必要があります。
「親近感がある」という点は、そのうえでとても有利にはたらきます。
あからさまにやると、ムカつかれます。
「さりげなく」がポイントです。
インタビュー中に話を聞きながらするのは難しいかもしれませんが、少しずつ動作や言動をまねするように意識すると、「友達感覚」が生まれます。
「ミラーリング効果」を意識したもので、一番簡単なのが「おうむ返し」です。すぐにでも取り入れることができるものなので、ぜひ試して見て下さい。
＜例＞相手の言葉をもう一度繰り返す
あなた「何色が好きですか？」
相手「青色です」
あなた「青色ですか」
・・・タレント仕様の方は「私も青大好き」とほぼ言います。
対等なアーティスト同士なら、これはこれで話がはずみます。
が、あきらかに駆け出しのインタビューアーの場合は、自分の意見を入れない事です。
聞いてないですから！！・・・
ミラーリングのテクとして、その他には、取材中の相手の手の動作や、「声のトーン、速さ、大きさ」などをまねしてみたりするのもひとつです。
3.オーバーリアクションが大事
最後に気をつけたいのが「リアクション」です。
「リアクション」とは、「反応」のことをいいます。
相手の話を聞いて、きちんとそれに対して反応を示す。
これは話を聞くうえでとても大切なことです。
そしてそれは、自分が「少し大げさだな」と思うくらいがちょうどいいのです。
相手の立場にたって話が聞けるようになると、喜怒哀楽の表情を豊かになり、感情移入もしやすくなります。
【まとめ】
インタビュー取材は限られた時間の中で情報を集めなければなりません。
聞きたい事や書きたい記事の素材となる情報を、いかに相手から引き出せるかが大切になります。TVも同じです。
そのためには、相手に「この人にもっと話しを聞いて欲しい」と思われるような話の聞き方ができるようになること。
「話しやすかったです」と言われたらしめたものです。
それはあなたの「聞き方上手」だったということの裏返しなのですから。
今回挙げた3つのポイントははあくまでも参考です。
あとは、自分の頭をつかって考えることが大切です。
インタビュー取材はいつも同じ相手ではありませんから。
十人十色の取材相手がいるのですから、その対応も相手によって臨機応変に変えた方がいいです。
ちなみに、ムカつくインタビューアーに対して、腹を立ててるパフォーマーが顔に出す事も多いですが、
ハリウッド俳優は、バカなインタビューアーに対して、懐の大きいところを見せるやりかたはまじウマいです。
僕はまだ青いので・・・ムカつくインタビューに対して、顔に出す事はあまりありませんが・・・・
ポーカフェィスもしません。
どうしようもないジャリタレに対しては、いかに浅はかかを逆引き出しておちょくります。さりげなくです。
◉神ひろしマスコミ記事・Play
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